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カニ星雲 M1 SAO

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さきほどまで、M1 カニ星雲を撮影していましたが、11時半過ぎに撮影シーケンスの4分の1もいかないうちに、雲に覆われて、風も出てきて星見台においてあるビニールカバーとかが飛び始めたのでルーフを閉めて中断しました。
予報だと、その後また晴れることになっていますので、待っている間にとりあえず撮影できたデータだけで、処理をしてみました。
その後、今1時過ぎですが、回復の兆しがないので、今日はここまで終了としました。

いつもSAOの処理と違うことを少しやってみました。

まずはPixinsigtで前処理 PreProcessing が終わった後でDeconvolution 画像復元でM1のフィラメント構造を抽出してみました。
効果はありましたが、枚数が少ないので、画像は荒れてしまいました。
その対応として処理の一番最後にNik CorrectionのDfine2 でノイズ低減をかけました。

それからPhotoshopでいつもはハッブルパレット風にカラーシフトするのですが、今回はステライメージのオートストレッチをかけた状態で、基本の色調を整えました。
その結果M1がレインボーカラーになったので、今回はこの色調で良しとしました。
イメージ 1

撮影開始時間;2018年11月22日21時45分
撮影場所:自宅 (川崎市宮前区)星見台
鏡筒:ONTC1012 10インチ F4.8  焦点距離1200mm 
補正レンズ:Televue Parcorr  合成焦点距離 1200×1.15=1380mm
カメラ:ATIK 460EX、CCD温度 -15℃
Filter Wheel: FW ATIK EFW2  36mm ×7枚
Filter: Astrodon SⅡ、 Hα、OⅢ 3nm
露出: SⅡ 5分(2×2 ビニンク)×5枚
     Hα10分×5枚
     OⅢ 5分(2×2 ビニンク)×5枚
   
    合計 100分
赤道儀:タカハシ EM400 Temma 2M
ガイド鏡:VIXEN 80SS 400mm
ガイドカメラ:MEADE DSI Pro Ⅱ
ガイドソフト:PHD2
画像処理:Pixinsight 前処理、画像復元、   ステライメージ 色調 オートストレッチ、CS6 諧調、色調 Nik Dfine2 ノイズ処理

Atik383 撮影テスト

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昨晩、薄曇りはありましたが、星は見えていたので、2年ほど使っていなかった、Atik383のテストを行いました。
このCCDカメラは、いつも自宅からの撮影にメインで使っているAtiki460に対して、感度とノイズレベルがかなり劣るのですが、チップサイズが少し大きいので、久々に稼働させてみました。

事前に乾燥剤はリサイクルして、入れ替え、3日ほど、防湿庫で保管しましたので、懸念された結露は発生しませんでした。
撮影してみると、ガラス面が汚れていて、あちこちにゴミの跡がうつりますので、とりあえず簡便的に掃除しましたが、取り切れなかったので、またじっくり掃除します。

テスト対象は、馬頭星雲です。
ここはアルタニクの輝度が高いのでハロが出やすいので、Astrodonのフィルターとこのカメラの組み合わせ、それからHαの感度を確認したかったので、ここを選びました。

朝、起きて、放置撮影結果を確認したら、星見台の中は夜露でびっしょり。
当然、鏡筒のレンズ面も露で濡れていましので、撮影後半の画像は全くつかえませんでした。


イメージ 1

撮影データ>
撮影日;2018年11月27日
撮影場所:自宅 (川崎市宮前区)星見台
鏡筒:ViXen VSD100+レデューサ F3.0 焦点距離300mm 直焦撮影
カメラ:ATIK 383、CCD温度 -15℃
Filter Wheel: ATIK EFW2  36mm ×7枚
Filter: Astrodon 3nm
露出:
     Hα 10分×12枚
     OⅢ 10分×16枚 

       合計5時間00分
赤道儀:タカハシ EM200 Temma Jr.
ガイド鏡:コーワ LM100JC 焦点距離 100mm f2.8
ガイドー:PHD2
画像処理
 PixInsitht:前処理
ステラナビーゲータ:AOO合成、
CS6:色調、レベル補正、、JPEG化

テスト結果ですが、やはり感度とノイズレベルが悪くて、光害地の自宅で使うにはちょっと厳しいです。遠征では、問題ないレベルと思います。
3/4インチサイズのチップで感度の良い冷却カメラが欲しいけど、良い候補がなかなかないです。ASI1600MMはKAF8300のカメラより良さそうだけど、実際のところどのくらい違うんでしょうかね?
Sonyの1インチチップと同じノイズレベルを求めるのは、やはり無理なんでしょうか。
当面Atik460をメインとしてつかうことになりそうです。

今回は撮影条件もあまり良くなかったので、もう1度テストしてみようかと思っています。

それにしてもすっきり晴れない。テストしたいことは山ほどあるのに、まったく消化できません。

来年に備えて

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この新月期は晴れることを期待して、遠征用の機材を整備していたのですが、予報がどんどん悪くなり絶望的です。
昨年は、撮影は、ほぼやらずに眼視による観望ばかり、今年は撮影を復活させて、自宅での撮影で撮影方法のリハビリという状況ですが、来年は、遠征を復活させて、観望と撮影という二兎を追って見ようと思っています。

それへの向けての準備の一環として、こんな本を購入しました。
イメージ 1

1冊目:Warren A.keller 著の Inside PixInsight
PixInsightのマニュアル本です。アマゾンで通常4285円が、ディスカウントで1395円だったので、思わず買ってしまいました。今日見たら、3195円に値上がりしてました。
Pixinsight はマニュアルがないし、UI が独特なので、とっつきにくいソフトですが、天体写真に特化した、柔軟性もある強力なソフトです。これまで先達の方々のネット上の情報や、ソフトのHelpに頼って使ってきましたが、
この本で、基礎から勉強しなおそうと思っています。
現状では前処理のPreProseccingは Pixinsightで、その後はの処理は、ステライメージだったり、フォトショップに頼っています。来年はなんとか後処理のPostProseccingもPixinsightでできるようになりたいと思っています。
Second Edtionが12月16日に出るので、予約してしまいました。
34.99$です。日本のアマゾンでは4262円なので、送料込みだとさして変わらないので、日本のアマゾンで買いました。
天体機材の内外価格差は大きいけど、本はさほどでもないですね。

2冊目:小雲 夕著 DSO観望ガイドブック
子雲さんが、長年、ご自分の眼視用につくられたきたガイドブックの集大成を発刊されました。
ある領域の対象を一筆書きのように、順番に効率よく見れるようにまとめられています。
イメージ 2
また、見終えた対象は、リストの前側の〇印をマーカーで塗っていけば、自分の観測記録にもなります。
昨年の観望では、計画的でないと言ってしまえば、それまでですが、目的としていたメインの対象をまず見たいので、南の空から、北の空へとあっちこっち望遠鏡を振り回したあげく、後になって見逃したものがでてきたりということがよくありました。このガイドブックがあれば、計画的に時間を有効に使えると思います。

それと、今日プリンター壊れました。
Canon Pro-10です。初期型なので、不具合多いです。これで2回目の修理です。入院にいたらないマイナーな不具合も多いです。
修理費がかさむようだったら、買い替えかなぁ。
先日メインのPCが壊れて、ようやく新しいPCのセットアップが終わって、昨日から使い始めたところなのに、なんだか、次々と機器が壊れていき参っています。

QuadBPフィルターのファーストライト

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昨日は久々に新月期で晴れましたね。でも予報はどんどん悪くなるという傾向は変わらず、最初は一晩晴れの予報が、まじかになると12時くらいまでは雲。実際は、8時くらいから11時の間は晴れていましたが、その前後は完全に曇りでした。

昨夜は、すでに初ロット売りつくしという、話題のQuadBPフィルターを使って、自宅から初の撮影を行いました。
まず、前回デジカメ+VSD+レデューサの組み合わせでスケアリングがあったので、それを修正しました。
修正にあたっては、ウィリアムスオプティクスの透明バーティノフを使って合わせました。普通のものより、合焦の状況が分かりやすく、露光時間を10秒とかかければ、少し暗い星でも、状況が分かるので、スケアリングの修正判断がしやすいです。

QuadBPフィルターですが、期待値としては光害カットして、自宅でもデジカメで撮影できるようになればと思っていました。しかし、バンド幅が下記のように結構ひろいので、ちょっと厳しいかという思いでした。
   <サイトロンジャパンのHPから抜粋>
イメージ 1

撮影結果ですが、光害の酷い当地では、光害カットフィルターとして使うのはちょっと厳しそうです。
一応、撮影結果を処理しましたが、カブリ処理のため結構無理な処理が必要でした。
対象は、当地でも一番写りやすい、いつものばら星雲です。

イメージ 2
<撮影データ>
撮影日;2018年12月10日
撮影場所:自宅 (川崎市宮前区)星見台
鏡筒:ViXen VSD100+レデューサ F3.0 焦点距離300mm 直焦撮影
カメラ:EOS6D (SEO冷却改造)
Filter: QuadBPフィルター
露出:1分×60枚 ISO800
赤道儀:タカハシ EM200 Temma Jr.
ガイド鏡:コーワ LM100JC 焦点距離 100mm f2.8
ガイドー:PHD2
画像処理
RAP2、ステラナビーゲータ、FlatAidePro
CS6:カブリ取り、色調、レベル補正、、JPEG化

なんとISO800で1分しか露光できませんできた。ISO1600 1分でも飽和してしまいました。鏡筒が明かるいこともありますが、せめて2分は露光できたらと思っていました。

久々のデジカメでの処理なので、デジカメ処理としては手馴れているRAP2+ステラナビゲータでおおよその処理をしました。
そこから、カブリ取りですが、FlatAideProでぴんたんさんがBlogに書かれていた方法、星雲のない領域をとった画像をもとにしたシェーディング画像でフラット処理しました。
これでもカブリを取り切れなかったので、CS6でゴリゴリカブリをはぎ取りました。

QuadBPフィルターのファーストインプレッションとしては、いつもはナローバンドで3nmを使っているので、やはりこれだけバンド幅が広いと我が家の環境では、厳しいということが再認識できました。
運用してできないことはないのですが、処理にだいぶ手間どります。

もう一つ話題のフィルターSTC Duo フィルターがありますが、こちらの方がバンド幅が狭いので、我が家には向いているようです。
ただ、値段が海外直販でも2倍弱しますので、そこに行く前に、手持ちの7nmのナローバンドフィルターで試してみようと思っています。

QuadBPフィルターのファーストライト の再処理

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昨日アップしたQuadBPフィルターのファーストライトの画像ですが、どうも納得がいかないので、再処理してみました。
最大のポイントは、元画像の中で、画角の傍を雲が通過したと思え、雲の反射により光害のバックグラウンドのムラが著しく酷いデータがありました。それを選別してコンポジットから削除しました。
選別の判断ポイントを変えていくつかのパータンでコンポジットして比較してみた結果、5枚、つまり5分分のデータを削除してコンポジットした結果がよさそうです。バックグラウンドのムラが極端に減り、その後の処理がすごく楽になりました。

イメージ 1

このくらいになれば、使う目途がありそうです。
今後のポイントとしては、もう少し露光を稼ぐことと、スカイフラットの精度を上げることですが、それらの試行錯誤でまた楽しめそうです。
それから、今回は日の丸構図で、それも星雲が画角に対して小さくなってしまったので、それも見直してみたいと思っています。

先日メインのPCを新しくしましたが、CPUのIntel Core i9とi7が、アキバの何件か回った店ですべて売り切れで、結局 AMD にしまたが、これまで使っていたPCに比べると格段に速いし、SSDの容量も増やしたので、画像処理がとても楽になりました。
以前のPCだったら、60枚近くのコンポジットを何回かやり直すなんてことはやらなかったでしょう。

Astro Duo Filter ファーストライト

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先週はQBP フィルターによる撮影を試みていましたが、予想通り、光害カットフィルターとしては強力ですが、我が家の超光害環境では、カブリ処理が大変という結論に至りました。
昨晩は、あらたにAstro Duo Filter を入手しましたので、ファーストライトに望みました。

この2つのフィルターの比較は天文リフレクションズが詳しくレポートしています。
Astro Duo Filterは、QBP に対して、バンド幅が狭いので、光害カットというようりもナローバンドという位置づけです。

<天文リフレクションズ 記事抜粋>
イメージ 2

私は、モノクロCCDの時は3nm というナローバンドの中でも狭い半値幅のフィルターを使っていますが、それに対しては、バンド幅は広いのですが、撮影してみた結果、カブリ処理も、ほぼ、モノクロCCDで撮影した時と同レベルになりました。
ただ、OⅢとHαだけなので、AOO合成に近い画像となりますので、色合いはシンプルです。

イメージ 1

<撮影データ>
撮影日;2018年12月14日
撮影場所:自宅 (川崎市宮前区)星見台
鏡筒:ViXen VSD100+レデューサ F3.0 焦点距離300mm 直焦撮影
カメラ:EOS60D (Central DS冷却改造)
Filter: Astro Duo Filter
露出:1分×120枚 (120分) ISO1600
赤道儀:タカハシ EM200 Temma Jr.
ガイド鏡:コーワ LM100JC 焦点距離 100mm f2.8
ガイドー:PHD2
画像処理
RAP2、ステラナビーゲータ、
CS6:色調、レベル補正、、JPEG化

色調とか、露光時間はまだまだ詰める余地がありますが、これで、自宅からの撮影でもデジカメが使える目途がつきました。
また、QBPについては、1月の新月期に再チャレンジしようと思っています。
上手く、この2つフィルターを使い分けして行きます。

撮影中、部屋でリモート監視しなていると、ヨネヤンが横浜からウィルタネン彗星(46P)が撮影できたという記事をブログにアップされたので、それなら我が家からもみえるかもと、双眼鏡で見始めました。すぐに、見つかりましたが、肉眼では見えません。
一応、記念に写真も撮ってみました。

イメージ 3


Astro Duo Filter  NGC1499 カリフォルニア星雲

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一昨日に撮影した、ペルセウス座 NGC1499 カリフォルニア星雲です。
Astro Duo filter で撮影しましたが、1対象 露光120分としていたので、一晩に2対象撮影できました。
その点では、一晩に1対象撮り切れるかどうかという、モノクロCCD+ナローバンドより効率的です。

ほんとうは、もう1対象撮影できたのでしょうが、放置撮影として寝てしまいました。

イメージ 1

<撮影データ>
撮影日;2018年12月14日
撮影場所:自宅 (川崎市宮前区)星見台
鏡筒:ViXen VSD100+レデューサ F3.0 焦点距離300mm 直焦撮影
カメラ:EOS60D (Central DS冷却改造)
Filter: Astro Duo Filter
露出:1分×120枚 (120分) ISO1600
赤道儀:タカハシ EM200 Temma Jr.
ガイド鏡:コーワ LM100JC 焦点距離 100mm f2.8
ガイドー:PHD2
画像処理
Pixinsight: Pre and Post processing
Flat Aide Pro:カブリ処理
CS6:色調、JPEG化

今回は、天頂に近い方向のため、光害カブリが少ないので、カブリ処理がすごく楽でした。
ただPixinsightのDBEだけではカブリがとりきれなかったので、FlatAideProのお世話になりました。やっぱりこのソフト強力で、光害撮影には必須です。
初めて、全体の処理をPixinsightでやってみました。
まだ手馴れないところが多く、時間はかかりましたが、ローカルコントラストが今までの自分の処理より上手くできたのではないかと思っています。

ぎょしゃ座 勾玉星雲IC405&IC410  SAO

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昨晩は10時過ぎから雲が取れて晴れてきましたが、月が大きくなってきたので、デジカメでの撮影検討は一旦中断し、モノクロCCDによるナローバンド撮影を行いました。
対象はぎょしゃ座の勾玉星雲 IC405&IC410 です。
イメージ 1
<撮影データ>
撮影日;2018年12月18日
撮影場所:自宅 (川崎市宮前区)星見台
鏡筒:ViXen VSD100+レデューサ F3.0 焦点距離300mm 直焦撮影
カメラ:ATIK 383、CCD温度 -15℃
Filter Wheel: ATIK EFW2  36mm ×7枚
Filter: Astrodon 3nm
露出:
     Hα 10分×4枚
     OⅢ 10分×6枚
     SⅡ 10分×6枚 

       合計 160分
赤道儀:タカハシ EM200 Temma Jr.
ガイド鏡:コーワ LM100JC 焦点距離 100mm f2.8
ガイドー:PHD2
画像処理
 PixInsitht:前処理
 FlatAidePro:フラット処理、SAOカラーマッピング、対数現像
CS6:色調、レベル補正、、JPEG化

南中して子午線反転させた後、しばらくして撮影カメラが作動しなくなりました。
その場でいろいろチェックしたのですが、結局わからず、薄明までまだだいぶ時間があるので、3時間近くは撮影できるはずでしたが、あきらめて、全部を止めました。
今日になって、チェックしたら、カメラのUSBケーブルとハブのところで接触不良をおこしていました。
ケーブルを交換するのは昨晩チェックしたのですが、ハブの方が、ダメだとは思いませんでした。

結局露光時間は不足しているし、フラットは撮っていないしということで、とりあえずの暫定処理です。
また、いつか撮り増しします。

どうも最近PCが壊れ、プリンターが壊れ(修理で戻ってきました。中の部品をごっそり変えて、ファームウェアも変えて、内部は最新機種並みになりました)、他にも家電がいくつか壊れたので、年末詣ででも行って厄払いをしてみようかと思っています。

ぎょしゃ座 勾玉星雲IC405&IC410  Astoro Duo filter

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昨晩は、東葛星見隊の恒例の忘年会に参加してきました。
たくさんの星友の方々と、美味しい料理を囲みながら、楽しい話で盛り上がりとても良い時間を過ごせました。

帰宅後、空を見上げると、すっかり晴れ上がり、星が見えています。雨が少し前まで降っていたわりに透明度は悪くない。でも満月ですね。月の明かりが眩しい。
前回の撮影で、光害地でのナローバンドフィルターとして、使える感触を得た、AstoroDuoFilterを満月で使ってみたらどうなるか、試してみました。
また、カメラもASI294MC Proを購入したので、そのテストも行いたかったのもあり、撮影してみました。
対象は前回 モノクロCCDでの撮影で、赤道儀トラブルにより露光が中途半場で終わってしまった、勾玉星雲です。

イメージ 1

<撮影データ>
撮影日;2018年12月23日
撮影場所:自宅 (川崎市宮前区)星見台
鏡筒:ViXen VSD100+レデューサ F3.0 焦点距離300mm 直焦撮影
カメラ:ASI294MC PRO
Filter: Astro Duo Filter
露出:2分×1枚 (100分) 
赤道儀:タカハシ EM200 Temma Jr.
ガイド鏡:コーワ LM100JC 焦点距離 100mm f2.8
ガイドー:PHD2
画像処理
MaximDL:キャリブレーション、現像、コンポジット
Flat Aide Pro&PixInsight:カブリ処理
CS6:色調、JPEG化

やはり満月だと、カブリ処理が厳しいですね。
赤カブリが、取り切れませんでした。
ASI294MC Proは、ノイズも少ないし、感度もよさげで、このフィルターとセットなら我が家の環境でもカラーカメラとして使えそうです。
ただ、初めてのカラーCMOSでの静止画像撮影なので、撮影方法、画像処理が良くわかりません。とりあえず、16BitのFitsで撮影して、MaximDLで現像してみたら、それらしいカラー画像になったのですが、何かもっと良い方法があるはず。
撮影ソフトもSharpCapが良いのかもしれませんが、今回は使い慣れた、MaximDLでASCOMドライバーで撮影しました。

それと、先日撮影したモノクロCCDでの画像データからHαをもってきて、この画像にブレンドしてみました。ブレンド比率は30%です。
位置がだいぶずれているので、トリミングする必要がありました。

イメージ 2

やっぱり3nmのHαナローバンドフィルターには、AstoroDuoFilter もかなわず、だいぶ細部が明瞭になってきたと思っています。


ふたご座 クラゲ星雲 IC443

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昨晩は、ASI294MC Pro +Astro Duo Filter での撮影第二弾として、くらげ星雲 IC443を撮影しました。
前回、露出時間を2分としたのですが、もう少し露光を伸ばそうと思い3分にしてみました。
3分だと恒星が、飽和してしまい、全部白くなってしまいましました。
恒星の色用に短時間露光もしていないし、その上にピントも少し甘めだったので、恒星がだいぶうるさい画像になってしまいました。
構図も横では、ちょっと苦しかった。
処理も撮影も、反省材料がいっぱいです。

また、これまで、ディザリングをやっていなかったのですが、CMOSだとノイズが目立つので、今回から、MaximDLとPHD2の組み合わせでやってみました。

昨日は透明度も比較的良く、カブリがすくなかったので、処理も比較的、楽でした。
このくらいの、空がいつもあると、撮影できる対象も増えるのですが、光害は悪化するばかりです。
今日も晴れそうなので、良い空を期待してしまいます。

イメージ 1


<撮影データ>
撮影日;2018年12月28日
撮影場所:自宅 (川崎市宮前区)星見台
鏡筒:ViXen VSD100+レデューサ F3.0 焦点距離300mm 直焦撮影
カメラ:ASI294MC PRO
Filter: Astro Duo Filter
露出:3分×100枚 (300分) 
赤道儀:タカハシ EM200 Temma Jr.
ガイド鏡:コーワ LM100JC 焦点距離 100mm f2.8
ガイドー:PHD2
画像処理
MaximDL:キャリブレーション、現像、コンポジット
PixInsight:カブリ処理
CS6:色調、JPEG化

ぎょしゃ座 Sh2-234 SAO

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年の瀬も迫ってきましたね。自宅の大掃除もおわり、おせちの買い出しもおわり、松飾もつけたし、私の分担はひと段落。あとは女房がおせち料理を頑張って作っています。

昨晩も放置撮影しました。
透明度は、またまたかなり良いけど、風が強く、星見台においてある、軽いものが飛んでいきそうでした。
本来はは25cmニュートンでの撮影と思っていましたが、この風には耐えられそうにないので、またしてもVSDでの撮影となってしまいました。
対象はベルスターさんの作品に刺激されて、Sh2-234です。
隣にはアリクイ星雲もあり、淡い対象がどこまで写るかという、試写の意味もあります。

ところが、やってしまいました。カメラをASI294MCからATIK383に付け替えたので、撮影シーケンスは再読み込みなんですが、間違ったファイルを選択してしまいました。
すべてのフィルターで2ビニングで撮影してしまいました。
処理を始めるまで全く気が付きませんでした。

ATIK383は、CCDがKAF-8300 、画素数が830万ですが、ビニングだとその1/4で約280万画素になってしまいます。
全く解像度が足りません。ましてや対象が小さな対象なので、細部が全く分からない画像になってしまいました。

気を取り直して一応画像処理をしました。

イメージ 1

<撮影データ>
撮影日;2018年12月29日
撮影場所:自宅 (川崎市宮前区)星見台
鏡筒:ViXen VSD100+レデューサ F3.0 焦点距離300mm 直焦撮影
カメラ:ATIK 383、CCD温度 -15℃
Filter Wheel: ATIK EFW2  36mm ×7枚
Filter: Astrodon 3nm
露出:すべて 2bin
     Hα 10分×8枚
     OⅢ 10分×12枚
     SⅡ 10分×12枚 
       合計 320分
赤道儀:タカハシ EM200 Temma Jr.
ガイド鏡:コーワ LM100JC 焦点距離 100mm f2.8
ガイドー:PHD2
画像処理
 PixInsitht:前処理
 FlatAidePro:SAOカラーマッピング、対数現像
 CS6:色調、レベル補正、、JPEG化

やっぱりSh2-234は潰れてしまっています。
アリクイ星雲はなんとか写ってくれました。これで、透明度が良い冬なら、ある程度淡いところも写せることが分りました。



2018年 撮り納め 太陽

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2018年の撮り納めとして、今朝太陽を撮影しました。
これまではASI174で撮影していましが、一発撮りでは、太陽の2/3しかはいらないので、2枚モザイクにするか、0.5倍のレデューサを入れるかでした。
0.5倍のレデューサを入れると、なんとなく像が甘くなる、2枚モザイクはちょっとめんどう、というように、不満が残っていました。
今回、ASI294MC Proを買ったので、、太陽にも使えないかためしてみました。
狙い通り1発撮りで全体がはいりました。
疑似カラー処理はいらないし、光球面とフレアーは同一画像からフォトショップで処理すればできるので、撮影は1枚動画を撮るだけで良くなったので、お手軽になりました。
ただ、まだ、解像度が甘く、撮影のセッティングは今後煮詰めが必要です。

イメージ 1

太陽は、いまだに、大きな黒点もなくのっぺらしていますが、小さいながらもフレアが頻繁に見れるようになってきました。
そろそろ24周期も終わりに近づいたという話しもあり、来年以降は太陽ももう少し楽しめるかもしれません。

今年の星見を振り返ると、前半は全く撮影せず、眼視ばかり、どんどんハマっていて、大きなドブが欲しくなったけど、なんとか思いとどまりました。宮内の100mmの双眼鏡とCanonの42mm防振双眼鏡が大活躍でした。
この2つだと、機材はコンパクトだし、撮影と違って、設置もほとんどないに等しいので、遠征場所も自由度が大きい。多少雲があっても、雲間から楽しめる。こんな理由で眼視にハマっていきました。
最大の理由は視力の劣化が進んでいるので、見えるうちにいろいろ見ておきたいということです。
後半は撮影に復活しましたが、画像処理方法をすっかり忘れていました。新しいカラーCMOSカメラも買ったし、来年は少し、撮影も頑張ってバランス良く楽しみたいと思っています。
体に無理ない、春になったら撮影の遠征も復活したいと思っています。

つたないブログを本年も訪問くださりありがとうございました。
みなさん良いお年をお迎えください。

2019年 撮り初め 明けの明星

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明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。
今年も、穏やかな天気の元旦で、新しい年が、平穏に始まったことに感謝です。

2019年の撮り初めとして、1月6日に西方最大角となる金星を撮影しました。
シーイングが悪く、ボケボケ画像で、小さな金星ですが、久々の金星ということでアップしました。

イメージ 1
<撮影データ>
撮影日時:2019年01月02日  5時18分
鏡筒: ONTC1012 10インチ F4.8  焦点距離1200mm 
拡大:PowerMate×2.5倍, 
カメラ: ASI224MC

本当は5倍のバローでもっと大きく、撮るつもりでしたが、シーイングが悪くピントも合わせらない状況でした。
それに久々の惑星撮影なので、導入やピント合わせに手間取りました。
特に導入は、等倍だと、ファインダーで導入できますが、バローレンズ入れると、拡大されるうえに、CMOSチップが小さいので、ファインダーではカメラの画角に導入できません(技不足なのでしょう)。
アイピースでセンターに追い込んで、カメラに付け替えて、ピント合わせをして、さらにセンターに持ってくる。書くと簡単なんですが、これがなかなかうまくいかない。
フリップミラーがついているのであれば、楽にできるのでしょうが、私の鏡筒ではそれも不可なので、結構手間取ります。
今年の木星のシーズンまでには、なんとかこの一連の動作をもっとうまくできるようになりたい。



ふたご座 sh2-274 メデューサ星雲 SAO

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昨晩は、「光害地で淡いモノ写るか?」 第二弾として、Sh2-274 メデゥーサ星雲にチャレンジしました。
本来であれば、空の条件の良いところに遠征に行けばよい。でも、持病で寒いところにいけない私は、11月~3月の間は遠征に行けないので、自宅で冬眠せざるを得ません。そろそろ冬の明るい対象も、今シーズン分としては撮ってしまったので、無理を承知で淡いモノに挑戦してみました。

昨晩は、風が強く、EM400といえど、1m越えの10インチニュートンでは、ガイドが荒れまくり、シーイングもかなりひどかったので、画像はボケているし、星は流れてしまっています。
それに、子午線越えで反転しようと思っていたら、雲の来襲で撮影終了せざるをえなかったので、露光は予定の半分でした。
それでも、そこそこ写ったので、撮影対象が広がる予感をもてました。

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撮影日;2019年 1月5日
撮影場所:自宅 (川崎市宮前区)星見台
鏡筒:ONTC1012 10インチ F4.8  焦点距離1200mm 
補正レンズ:Televue Parcorr  合成焦点距離 1200×1.15=1380mm
カメラ:ATIK 460EX、CCD温度 -15℃
Filter Wheel: FW ATIK EFW2  36mm ×7枚
Filter: Astrodon SⅡ、 Hα、OⅢ 3nm
露出: SⅡ 10分×6枚
     Hα10分×6枚
     OⅢ 10分×6枚
   
    合計 180分
赤道儀:タカハシ EM400 Temma 2M
ガイド鏡:VIXEN 80SS 400mm
ガイドカメラ:MEADE DSI Pro Ⅲ
ガイドソフト:PHD2
画像処理:Pixinsight 前処理、FlatAidePro 流れ補正 CS6 諧調、色調 Nik Dfine2 ノイズ処理


ふたご座 sh2-274 メデューサ星雲 追加処理 AOO

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先日撮影した、Sh2-274 ですが、masaboさんが、1月2日に素晴らしいメデューサ星雲 AOOを撮影されているので、それに刺激を受けてAOO 処理してみました。
やっぱり、比べると淡いところが全然でない。
今日少しでも晴れれば撮り増しするつもりでしたが、全く星は見えずで断念です。
この対象は条件の良い日に再チャレンジです。

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オリオン座 Sh2-261 Lower's nebula SAO

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昨晩は、「光害地で淡いモノ写るか?」 第三弾として、Sh2-261 Lower's nebula をSAOで撮影しました。
思ったより淡くなかった。
周辺に淡い部分が広がっていますが、一部しか写りませんでした。
Sh2-261 Lower's nebula は、マイナーな散光星雲で、国内での作例は多くは見当たりません。
通称の「Lower's nebula」の由来は、1939年にカリフォルニアのアマチュア写真家 Harold and Charles Lower 父子によって8インチのシュミットカメラで撮影されことのようです。
日本ではあまり人気がないのか通称はないようです。

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<撮影データ>
撮影日;2019年1月9日
撮影場所:自宅 (川崎市宮前区)星見台
鏡筒:ViXen VSD100+レデューサ F3.0 焦点距離300mm 直焦撮影
カメラ:ATIK 460、CCD温度 -15℃
Filter Wheel: ATIK EFW2  36mm ×7枚
Filter: Astrodon 3nm
露出:すべて 2bin
     Hα 10分×8枚
     OⅢ 10分×12枚
     SⅡ 10分×12枚 
       合計 320分
赤道儀:タカハシ EM200 Temma Jr.
ガイド鏡:コーワ LM100JC 焦点距離 100mm f2.8
ガイドー:PHD2
画像処理
 FlatAidePro:バッチキャリブレーション、SAOカラーマッピング、対数現像
 SI8: コンポジット
 CS6:色調、レベル補正、、JPEG化

FlatAodeProのおかげでカブリ処理がとても楽になりました。
今回は、Void画像を子午線越え反転の時の1枚としましたが、やはり撮影開始後しばらくと、撮影終了前はカブリの様子が違うので、その影響でFlarAidProでカブリ処理した後も、その影響は残ります。
それでも、従来に比べれば、カブリ処理の手間は、大幅に効率化されたので、ぴんたんさんに感謝です。

IC2177 カモメ星雲と 春の銀河の準備

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昨晩は、「光害地で淡いモノ写るか?」 第4弾として、IC2177 カモメ星雲をSAOで撮影しました。
この対象は高度が低いので、いままで自宅からの撮影では手を出しておらず、初めての撮影です。
対象が大きいので、手持ちのCCD一番大きなのはATIK383でフォーサーズですので、このカメラで対象を全部入れるために、短焦点のBORG45EDⅡを久々に使いました。
子午線越えしてしばらくして、反転させようと思ったら雲の来襲でストップとなりました。Void画像も撮影できなかったので、カブリ処理はマニュアル。
それに露出も全く足りません。
ちょっと消化不良ですが、この対象はこれで今シーズンは終わり。
高度が低いので我が家から写るか懸念されましたが、しっかり写ることが分ったので、今回の目的は達成です。
来シーズンしっかり撮影したいと思います。
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撮影データ
鏡筒;BORG 45EDⅡ+0.66RD (合成焦点距離215mm)
カメラ:ATIK 383、CCD温度 -15℃
Filter Wheel: ATIK EFW2  36mm ×7枚
Filter: Astrodon 3nm
露出:すべて 2bin
     Hα 10分×5枚
     OⅢ 10分×5枚
     SⅡ 10分×5枚 
       合計 150分
赤道儀:タカハシ EM200 Temma Jr.
ガイド鏡:コーワ LM100JC 焦点距離 100mm f2.8
ガイドー:PHD2
画像処理
 PixInsight:前処理 FlatAidePro:フラット処理、SAOカラーマッピング、対数現像
 CS6:色調、レベル補正、、JPEG化

それと春の銀河に向けて機材の整備をしました。
主砲の10インチニュートンの主鏡の洗浄とガタツキ防止です。
この鏡筒はドイツのショップのTSがやっているセミーオーダの鏡筒で、各パーツを選んで、組み上げてもらいました。
主鏡と主鏡セルは英国Orionのものですが、このセルが曲者で、鏡筒を反転させたりすると主鏡が動き光軸がずれてしまいます。その対策をNGCさんがやられたので、それをそっくりやってみました。
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まずは主鏡の洗浄
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かなり酷いほこりです。水+洗剤で洗い、精製水で仕上げしました。
綺麗になりました。そして光軸調整用のCat’sEye用のシールも貼りました。
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そしてNGCさんから教わったガタツキ防止を100均でかったフェルトとコルクで実施。
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鏡筒に組み付けてから、ガタツキの状況を確認しましたが、よさそうです。

この後、CAT'sEyeで光軸調整しましたが、写真を撮るのを忘れました。
Cat'sEyeでの光軸調整はこちら
それとシュミカセのC8も光軸調整したのですが、こちらも写真を撮るのを忘れました。
シュミカセの光軸調整は,Hotechのレーザコリメータで行いました。これは簡単に光軸が正確に合わせられるので重宝しています。
これで春の銀河への準備も終わりましたので、あとは新月期に晴れるのを待つばかりです。

光害地でも春の銀河祭り開始 M82

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冬の星雲が終わり、光害地でもなんとか撮影が楽しめるナローバンドもしばらく休止となりました。
光害地の自宅に冬眠している私にとって、この銀河のシーズンをどうやって乗り切るか、その挑戦のスタートです。

銀河の撮影開始にあたって、手持ちの鏡筒では扱いやすいGS6RCを選択。
これは6インチのリッチークレチアンです。
数年前に仕事で欧州に出張した時に、ショップのバーゲンで買ったものです。4万円弱でした。
その後、米国のショップでは$299で出ていたり、安価な鏡筒です。
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利点は
1.主鏡が固定なので、ガイドが安定しやすい
2.小さくて軽いので、風が吹いてもガイドが安定しやすい
3.周辺まで星像乱れが少なく、比較的シャープ
4. 筒が開放なので温度順応が早い
5. お手軽観望とかで結構使っているけど、ほとんど光軸がずれない

写真の方向が北側ですが、星見台の目の前にアパートと駐車場があるので、フードを装着。
鏡筒と同じくらい大きさのフードです。
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対象は、銀河の中でも比較的明るいM82にしました。

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撮影データ
撮影 2019年1月29日 
鏡筒:鏡筒:GS6RC f:1370mm RD 0.75 合成焦点距離 1027mm
カメラ:ATIK 460EX、CCD温度 -15℃
Filter Wheel: ATIK EFW2  36mm ×7枚
Filter: Astrodon LRGB
露出:L 4分×32枚
    RGB 2bin 2分×12枚 各       合計 200分
赤道儀:タカハシ EM200 Temma Jr.
ガイド鏡:KENKO 500mm ED
ガイドカメラ:ASI174MM
ガイドソフト:PHD2
画像処理:
FAP、MaximDL CS6

北方向はR246、東名高速、たまプラーザと近くに光害源があるので、もっとも撮影に厳しい方向です。それでも思っていた以上に写すことができたと思っています。
光害ムラもFAPのおかげもあって、気にならない程度に抑えることができました。
狙い通りガイドは安定で、ガイドエラー画像はありませんでした。

ただ、やはりバックグラウンドが明るいので、淡いところは全く写りません。
それとこの対象をとるには口径が小さすぎて解像度不足でした。
この対象はCAPがとても象徴的なので、Hαでも撮影してみました。
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10分 2bin 5枚の合成ですが、かすかに写っています。
露出をかなりかければ、写るでしょうかね。
Utoさんが以前5分 75枚を合成して、結構写っていましたが、やはり光害地では、無理かな。

なにはともあれ、春の銀河祭りを無事スタートできました。
ナローと違って、月が細い時だけしか撮影できないのが痛い。それなのに、今日、明日は曇りの予報です。





「光害地でも銀河は写せるか?」 第2弾 NGC2903

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昨晩、「光害地でも銀河は写せるか?」の第2弾を撮影しました。

前回、光害地でもLRGBで銀河が撮影できそうな気になれたのですが、口径不足を痛感したので、昨晩は10インチニュートンで撮影しようと準備し始めました。
ところが風が凄く、ピント合わせでも、画面内で星が踊っていましたので、あきらめました。
そこで、前回、風の中でもしっかりガイドしてくれた、GS6RCでやむなく撮影しました。

今回のテーマは、カラーカメラで銀河を撮れるかです。
カメラはASI290MC Proです。
対象は、大好きな 肉丸さん NGC2903です。

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撮影データ
撮影 2019年2月1日 
鏡筒:鏡筒:GS6RC f:1370mm RD 0.75 合成焦点距離 1027mm
カメラ:ASI294MC Pro CMOS温度 -15℃
Filter:STC  Astro Duo fileter
露出:3分×100枚 合計300分
赤道儀:タカハシ EM200 Temma Jr.
ガイド鏡:KENKO 500mm ED
ガイドカメラ:ASI174MM
ガイドソフト:PHD2
画像処理:
FAP、MaximDL CS6

予想通り口径不足でしたが、小口径なりに写りました。
光害カットフィルターとして、STC  Astro Duo fileterをいれましたが、それでもカブリは酷く、FAPでカブリ処理をしてもだいぶ残ってしまいました。
やっぱり光害地では、カラーカメラは難しい。

それと、カメラのアンプノイズが残ってしまいました。画角の右上に出ます。子午線をまたいで、東側の撮影と西側の撮影を合成したので、最終画像には右上と左下に残ってしまいました。
ダークが合わないのか? ダーク取り直してみます。
また、暗い中、ニュートンからGS6RCにかえたので、その際にCMOS保護ガラスにゴミがついてしまったようです。
フラットがあっていないようで、ゴミ跡が残ってしまいました。
これからカメラの掃除します。

続けて第三弾といきたいのですが、来週は天気だめそうですね。
もしかすると、この新月期はこれで打ち止め?
星雲のナローバンド撮影と違って、晴れれば撮るということにはできないのが、辛いです。

光害地から銀河を撮る会 しし座トリオ銀河

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冬場は持病のため、遠征に出られないので、自宅である光害地からの撮影となっています。
散光星雲はナローバンドで楽しめていますが、系外銀河となるとブロードバンドで撮影するしかないのですが、なかなか難しい。
それをどこまで頑張れるかということを楽しんでいます。

私が光害地の自宅で撮影を始めた時から目標にしているのが、デジタル現像を開発された、岡野邦彦先生の作品です。岡野先生の観測所は世田谷にありますが、先生のHPや著書の中には多数の世田谷で撮影された結果が掲載されており、その対象は、星雲、惑星、銀河と多岐にわたっています。世田谷でもここまで撮影できるなら、その隣にある川崎の我が家でも、なんとかなるのではないかと、自宅での撮影を本格的に始めました。

2月になってから、全く晴れず、次の新月期も天気はあまり良くなさそうで、機材の調整をして臨んでいるのに、全く撮影できません。
過去のデータを引っ張りだしてきて、少し憂さ晴らしをしてみました。
使ったデータは2011年1月に撮影したトリオ銀河です。
その時にブログにアップした画像
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撮影データ
鏡筒: Vixen ED80sf (600mm) 
カメラ:ATIK314L+ CCD 温度 -25℃ (外気+1℃)
フィルター:Orion LRGB、 LPS-P2
露光 :1枚5分露出、L:35枚、 RGB 2ビンニング 各4枚 合計235分
赤道儀:EM200 temma 2M

CCDカメラは初めて買った冷却CCDで、チップサイズも小さく画素数は144万画素しかありませんが、感度が良く、ノイズも少ない良いカメラでした。

その後、処理ソフトも新しくなり、多少なりとも自分なりの光害地撮影結果の処理も蓄積できたので、今回処理しなおしてみました。

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今回の処理で、前回と大きくかわったのは、前回はPSに持ち込む前の処理がほとんど、MaximDlでしたが、それに対して、ほとんどの処理をPIで行いました。
特に、Decovultionをかけて、細部を少しでも引き出し、DBEでムラを消しているところが違いです。
結果として、多少は細部がだせたし、淡いところも少しは引き出せたのでないかと思っています。
最近は光害ムラはFlatAidoProでvoid画像を撮影して、それを使ってムラを取っています。過去画像なので、void 画像がなく、DBEで処理しました。DBEももっと使い方をつめれば、ムラが取れのではないかと思っていますが、まだ、勉強がたりません。

元データが8cmの鏡筒だし、カメラの画素数も限られているので、やっぱり限界を感じてしまいました。とりあえず、憂さ晴らしは少しできました。
なんとか晴れて、撮影したい。。。。。

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